胸郭出口症候群

 

【病態】

 

 

腕神経叢と鎖骨下動脈がその走行経路で絞扼されることが原因となる。

 

絞扼を受ける部位により、以下に分類される。

 


頸肋症候群:7頸椎横突起による絞扼。


斜角筋症候群:斜角筋隙での絞扼。

 

肋鎖症候群:肋鎖間隙での絞扼。

 

過外転症候群:小胸筋下での絞扼。

 


【症状】

 

 

 

上肢のしびれ、重だるさ、冷感、脱力感、疼痛などが出現する。

 


【理学検査】

 

 

 

中枢性の症状、頸椎症の症状との鑑別が必要となるため、病的反射、膀胱直腸障害の有無、ジャクソンテスト、スパーリングテストなどを行い、陽性所見が出ない場合、以下の検査を行う。

 

 

 

モーリーテスト:斜角筋症候群で陽性


アレンテスト:斜角筋症候群で陽性

 

アドソンテスト:斜角筋症候群で陽性

 

エデンテスト:肋鎖症候群で陽性

 

ライトテスト:過外転症候群で陽性

 


【治療方針】

 

 

 

腕神経叢と鎖骨下動脈が絞扼されている部位の筋緊張を緩和し、症状の緩解を図る。

 


【施術例】

 


仰臥位にて、片方の手で頭部を支持し、斜角筋を押圧する。

 

②仰臥位にて、鎖骨下筋、大胸筋の鎖骨起始部を押圧する。

 

 

③仰臥位にて、烏口突起周辺部の硬結を押圧する。

 

 

④仰臥位にて、上肢の施術を行う。

 

 

⑤全身操作を行う。