腰椎椎間板ヘルニア

 

【病態】

 

 

脊柱の退行変性に伴い、脱出した椎間円板組織が神経根を圧迫することで起こる。

 

 

 

L45間、L5S1間に好発する。

 

 

 

【症状、所見】

 

 

障害神経根のデルマトームに一致した疼痛、しびれ、知覚異常がみられる。

 

 

 

重症例では、下肢の筋力低下もみられる。

 

 

 

また、正中背側に突出するヘルニアでは、膀胱直腸障害がみられることもある。

【理学検査】

 

SLRテスト:下位腰椎のヘルニアで陽性

 

ラセーグ徴候:

 

プラガードテスト:

 

FNSテスト:上位腰椎のヘルニアで陽性

 

 

 

【治療方針】

 

 

神経根周囲の血流を改善すると共に、

 

下肢の筋スパズムを取り除き、鎮痛を図る。

 

 

 

【施術例】

 

 

①横臥位にて、腹直筋の緊張を緩和する目的で腹部指圧を行う。

 

 

②仰臥位にて、大腿筋膜腸筋へ施術する。

 

続いて、鼡径部~下肢外側部までの基本操作を行う。

 

 

③伏臥位にて、臀部、大腿後側部、膝窩部、下腿後側部を施術する。

 

その際、膝関節は屈曲位をとり、ハムストリングスを弛緩させた状態で行う。

 

また、下腿後側部の施術の際に、腓骨筋も併せて施術すると効果的である。

 

 

④伏臥位にて、肩甲上部~仙骨部までの基本操作を行う。

 

肩甲間部~肩甲下部は、脊柱側、脊柱起立筋筋腹、脊柱起立筋外縁の3線を施術する。

 

その際、腰椎棘突起を触診し、痛みが強い場合は、患部の施術は避ける。

 

 

⑤仰臥位にて、上肢、頸部の操作を行う。